私が高校二年生の頃は今の自動二輪の免許が16歳から取れました。今の様に排気量別の免許は無くどんなに大きなエンジンのオートバイでも乗れる免許でした。 18歳から普通自動車運転免許を取りたいと思っていたのですが、自動二輪免許を持っていると法令試験が免除となるのと、運転免許スクールでの講習時間が3時間くらい少なくて済むので、17歳の時に自動二輪免許証を先に取っておこうと思って取得することにしました。
自動二輪免許の試験には実技と法令の2つの試験があり、この二つをパスしないとなりません。 法令の試験は参考書を読めば良いのですが、実技の試験はオートバイに乗ったことが無い私には大問題でした。 今は、自動二輪車免許の取得にも運転免許スクールが有って、そこで練習することが出来ますが当時はそんなスクールは無かったので、こっそり乗って練習するしか有りませんでした。
当時は富士重工という会社のラビットという250ccのスクーター(一番上の写真のスクーター)が実技試験用の車両でした。 当時の私には身近な人でオートバイに乗っている人はおらず、借りてこっそり練習も出来なかったので、仕方無く自転車で練習をしたのです。 練習場所は青山墓地の中で、桜並木と直角に交差している太い舗装道路でした。 そこは車が殆ど入ってこないので、自転車で練習をしていても危険は有りませんでした。
白いチョークを学校の黒板から失敬してきて、青山墓地の道路にカーブや十字路の交差点や一時停止場所等、印になるように描いて、それに沿って運転するようにしました。 勿論、エンジンは付いていないので、付いているつもりでアクセルを開ける様に右手をひねったりして、右折の時は左手を肩の高さに挙げて腕を直角に上に曲げます。 左折の時は左手を肩の高さで横に真っ直ぐに伸ばします。 試験車両はクラッチはオートマなのですが、ブレーキは右足とハンドルの右に有るので右足でブレーキを踏む練習も自転車の右ペダルの上で踏んだつもりでやりました。(今ならエア練習ですね。)
こんな練習を何度も行いました。 そして運転免許試験の当日です。 高校の授業中に交通法令の問題集を一生懸命解いたおかげで法令の試験は簡単にパスしました。 しかし、実技試験では、初めて250ccのエンジン付きのスクーターに乗ってスタートしたのですが、遠心クラッチ方式のオートマチックなのにエンストをしてしまいした。 慌ててエンジンを掛けてエンストしない様に回転数を上げたら、急発進をしてしまい慌ててアクセルを戻してコースを周ったのですが、こりゃあ絶対に落ちたなと思ったので次の試験の為に練習しておこうと開き直り、スクーターに慣れる様にしました。下の写真の様な府中の試験コースを初めて乗ったスクーターで必死に回って操作感覚を覚えました。
案の定、実技試験では落ちてしまいましたので、1週間後にもう一度挑戦しました。 実技試験のみですが、前の週に実車で試験場で練習した成果が出て、無事に2回目で合格しました。 自転車だけでオートバイの実技練習をして2回目で合格したのですが、試験車両がオートマチックのスクーターだった事も含めて、かなり当時の実技試験は甘い試験だったのかも知れません。
でも、取り敢えず有る物で工夫して何とか間に合わせるという、今でも私の得意とする部分はこの時に育ち始めたのだろうなと思っています。
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