楽しい滝すべりの思い出

楽しい滝すべりの思い出

小学校5年生の夏休みに鹿児島のおじいちゃんの家に1か月ほど遊びに行った時の話です。家の近くには幅5mくらいの川が流れていて、それが先に行くと4mくらいの緩やかな斜面の滝になっていました。

滝が落ちる所は深い淵になっていて、近所の子供たちと滝すべりをして遊びました。でも水着でそのまますべるとお尻が岩に当たってとても痛いのです。 それで子供たちは家からわらの束を持って来て、それをお尻の下に敷いてすべるのです。

滝の上に行って、わら束を敷いて、その上に座って、エイっと動くとザザーっとすべり落ちていきます、最後は淵にドボーンっと落ちて終わりです、短いジェットコースターに乗ったような気分でした。

でも皆でそうやって遊んでいると、時々足長蜂くらいの大きさのブヨが飛んできます、ブヨは裸の背中や腕に嚙みついて血を吸います、噛まれると痛いし後がものすごく痒いのです。 ですから、ブヨが飛んでくると、最初に見つけた子がブヨが来たぞー! と叫んで皆に知らせるのです。

ブヨです、嚙まれると凄く痛いです。

そうすると、皆があわてて淵に飛び込んで頭だけ出してブヨを見ます。ブヨが近づいて来ると水中に潜るのです。それを何回か繰り返すと、ブヨは諦めて他の方向に飛んでいきますので、また滝滑りを始めるというわけです。

滝すべりに飽きると、今度は家から持ってきた細くて短い釣り竿を出して、川の両側の崖の下の穴にミミズをつけた針を差し込みます。 水中の穴にウナギがいると、パクリと食いつくのでウナギが釣れますが、簡単には引っ張り出されてくれません。穴の中で必死に体をくねらせて抵抗するのです。

でも、無理に引っ張らないで疲れさせると最後にはズルズルと引っ張り出されてきます。 それを竹で編んだ蓋のついたカゴに注意して入れて蓋をして水の中に石で押さえておいておきます。 何匹か捕まえたら、家に帰るときにその籠を持って帰っておばあちゃんにかば焼きにしてもらうのです。

あまり大きくないウナギでしたが、とても美味しかった記憶があります。

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