小学生や中学生のの頃から殆どの人は将棋をした経験は有ると思います。 私も小学生、中学生の頃にも同級生と休み時間や給食のあとに将棋をさしていました。 高校生になって、同級生と昼休みに将棋をしていたのですが、一人だけすごく強いやつがいて、何度やっても全く勝てませんでした。
それで、彼になんでそんなに強いんだと聞いたのですが、君は将棋の定石の勉強をしていないだろう? だから僕には勝てないんだよと言われたのです。えっ、定石って何なの? とまた聞いたら、本屋で定石の本が売っているからそれを読めば分かるよと言われたのです。
そこでさっそく下校の途中で本屋に立ちよって趣味の書棚を見てみたら、将棋に関する本が沢山有りました。 その中の「将棋の定石」という本を買って帰りました。 家で早速読んでみると、将棋には色々な戦法が有って、その戦法によって始めからの指し方が違っているという事が書いてありました。 例えば振り飛車戦法で戦おうとすると、振り飛車が有利になるように、そして敵から攻められない様に自陣を固めるという方法です。
今まで素人将棋を指していた私には戦法とか守備固めなどというものは意識に無く、目先の攻め合いばかりしていたのでビックリしました。 将棋ってそんなに色々考えて指すんだと目からウロコが落ちた思いでした。
それで、机の上に将棋盤を置いて駒を並べてから、その定石の本の順番通りに駒を動かして行きました。それを何日も繰り返して本に書かれていた定石を覚えました。定石と言うのは戦法に沿った陣地の組み方で、組みあがった後は自分の才能で攻め方や守り方を考えて進めないとなりません、最後の勝敗が着くまでは書かれていないのです。
ですから、定石はまず覚えるのが基本で、その組みあがった定石の形から先は実戦で相手と戦って色々な変化を経験して、反省して次回に改善した指し方をするという事を繰り返して行くことで強くなっていくのです。
そうやって1週間くらい、宿題もしないで将棋の定石を覚えた私は、また強い彼に昼休みに勝負を挑みました。 指して行くと、彼がニヤリと笑って、少し定石を勉強して来たなと言ったのです。 こんちくしょうめ! と思いましたが、その彼には高校を卒業するまで一度も勝てませんでした。将棋と囲碁は勉強して強い人が絶対に勝つゲームなのです、運が入る余地は有りません。ちなみに彼は東大に入学しました。
大学に入ってからは音楽ではカントリーウェスタンの基になったブルーグラスという音楽が好きでバンジョーという弦楽器を買い込んで練習していましたが、上手くなりませんでしたので、聴く側にまわりました。 大学の授業は自分の学びたい講義を自分で選ぶ選択制が殆どでしたので、講義のコマが飛び飛びになります。そんな時に学生ホールでコーラやコーヒーなどを飲んで時間をつぶしていたのですが、
ある時その学生ホールの片隅に将棋部が将棋を指しているのを見つけたので、そばに行って見ていましたら、部員の一人が僕に気づいて、きみきみ将棋指すの? 将棋指すなら、ちょっとやってみない? と言われて将棋盤の前に座らされてしまいました。それから指し始めたのですが、私が勝ってしまったのです。
それは新入学生を勧誘する常套手段でわざと負けたのでしょうが、講義の間の1時間とか2時間をお茶飲んでるよりは良いかと思い入部してしまいました。 そうして、毎日の様に講義の間の時間に学生ホールに行って将棋を指していたものですから、将棋もかなり強くなりました。 もっと将棋が強くなりたくて、大学の将棋部員相手だけでは物足りず、渋谷に有った高柳将棋道場という町の道場に勉強(修行?)に行きました。 昔は井の頭線のホームから道場の2階で多くの人が将棋を指しているのが見えました。
当時私が高柳道場に通い始めた時は将棋1級でデビューさせてもらいましたが、大学時代に通った2年間で3段まで昇級しました。 高柳将棋道場についてもっと知りたい方はこちらをどうぞ。 (ちなみに今は高柳道場の後はアグリ5566という居酒屋になっています。)
その高柳道場での思い出は、高柳先生の弟子達が道場を手伝っていたことです。現在は三軒茶屋で将棋道場を開いている宮田6段がまだ奨励会か4段だったころから、良く相手との組み合わせを決めて頂きました。また安恵8段ともまだ5段くらいの頃に1度指させてもらいましたが角落ちでも完敗しました。 多分飛車角落ちで指してもらっても完敗したと思います、それ位プロは強いです。
また現在も現役で将棋を指している、初代竜王になった島朗(しま あきら)9段がまだプロの卵の奨励会という所に居た時に、高柳道場で私と2回ほど将棋を指した事も大きな思い出です。 彼はまだ小学2年生位で、奨励会の3級くらいでした。(奨励会はプロになるために入る組織で26歳までに4段にならないと退会させられる厳しい世界です。)
その島くんに私は2回戦って2回とも完敗しました、全く歯が立ちませんでした。プロの卵でもこんなに強いんだ、プロはどんだけ強いんだ! と打ちのめされた感じでした。
私が社会人になってからニュースで読売新聞がスポンサーになって始まった将棋竜王戦(名人戦が朝日新聞主催の対抗で作ったもの)で島朗当時6段が初代竜王になったのを知りました。ビックリしましたが、さすがに私を負かしただけの事は有る、「センダンは双葉より芳し」ということわざは本当だなと昔負けたことに納得した(溜飲を下げた?)のでした。(笑)
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