高校受験では都立高校を受験しました。当時は受験科目が8科目(もしかしたら9科目だったかも)有って、音楽、家庭科、地理なども有りましたので、沢山の科目を勉強しないとなりませんでした。色々な科目とまじめに取り組んだことで、色んな科目の基礎知識の引き出しは増えて、音符も読める様になったので、今は良かったと思っています。 最近は少ない科目数でのテストなのでテスト科目以外の科目は余り熱心に学ばない様で、もっと学べるのにもったいない事だなあと思っています。
その当時の都立高校は学校群という幾つかの区を合わせた中の色々な高校にランクが有って、上のランクの高校を受験して落ちた場合、下のランクの高校に引っかかるという仕組みが有りました。私はその引っかかり組で、合格発表の時に知らない高校に合格していました。それは大井町の方にある高校で、初めての電車通学に毎朝外苑前から新橋駅、新橋駅から大井町駅へと通っていました。
そうやって通ううちに、毎朝青山一丁目から乗って来て同じ高校に通う男子が居ることに気が付きました。向こうも気が付いた様子ですが、気恥ずかしくて話はしないで何日かが経過しました。 で、ある日行事の事か何かで思い出せない事が有って、その彼に「同じ高校だよね? あの行事のあれはどうなってたっけ?」と話しかけたら、気軽に教えてくれたのです。 それからは毎朝電車で会うと話をしながら高校に通うようになりました。
彼は赤坂中学校で赤坂見附の方の中学校卒でしたので顔を知らなかったわけでした。 彼も車が好きで、16歳の時には、その当時はまだ有った軽自動車免許を取ったのです。 高校時代は小林君とは車の話ばかりしていました。 F1の話は勿論ですが、アメリカのCan-Amシリーズという6000ccくらいの大きなエンジンを積んだ二人乗りのグループ7というレーシングカーのシャパラルと言う車が好きで、ジム・ホールというテキサスの石油王がいつも斬新な発想で彼の作ったシャパラルという車に組み込むアイディアが素晴らしいと話しをしていました。(シャパラルとはテキサスの地面を素早く走る鳥の名前でロードランナーとも呼ばれるそうです、トムとジェリーにも出てきます。)
レーシングカーに下向きの力でタイヤを地面に押し付けるウイングを付けたのもジム・ホールですし、車体の下の空気を別に積んだ小さなエンジンとプロペラで吸いだして道路に吸いついて高速でカーブを走るアイディアもジム・ホールが初めて開発したもので、それを見た時には「オーッ 凄いー!」と二人で叫んだものです。
小林君は17歳で富士重工のスバル360という軽自動車を買ってもらって、車体を低くして乗っていました。後からホンダN360という軽自動車が出たのですが、そのホンダが軽自動車なのにすごく早くて、改造したスバル360が置いて行かれると嘆いていました。 時々高校に行く時に乗せてもらい、高校の近くに路上駐車していましたが、駐車違反は今ほど問題にはなりませんでした。
大学に入ったら、二人でレーシングカーの開発会社を開こうと話していたのですが、彼が大学1年の時に、乗っていたポルシェ356SCという車で10トントラックと正面衝突をして帰らぬ人となってしまいました。 彼の家に戻って寝かされている姿を見て、なんかジェームス・ディーンの様な死に方だなあと思いましたが、何で事故死なんだ格好悪いじゃないかと心の中で話しかけていました。 彼が乗っていたポルシェ356SCとポルシェ911が下の写真の車です。
そして、それから暫くの間は私も抜け殻の様になって時々涙を流して何も考えられないでいました。 ジェームスディーンを知りたい方はこちらをどうぞ。
今まで、車の会話で小林君と話した内容ほど中身の濃い話を出来る人とは会っていませんしお互いに将来はレーシングカーメーカーになろうと夢を語り合っていた親友でした。 彼の家はお金持ちで、父君はポルシェ911を日本で初めて購入された方で有り、ランボルギーニ・ミウラというイタリアのスーパーカーを日本で初めて購入された方でもあります、カーグラフィックという高級車関係の月刊誌の表紙にも載ったくらいの自動車好き一家に育っただけあって、彼の車に対する知識は素晴らしいものでした。
下の写真が当時のカーグラフィック誌の表紙で彼の家の庭を1周する舗装路で撮影したものです。
そのランボルギーニミウラですが、川越街道を走行中にオイル漏れか何かで火がついて燃え上がりましたが消火器で消し止めてあとで修復されました。 恐らく日本輸入第一号車は今でも誰かに大事に所有されているものと思います。
長い間、墓参りにも行っていないですが、多摩霊園の彼のお墓にまたお参りに行かなくてはと思っています。
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