東京のシンボルとも言える東京タワーは1957年6月から1958年12月までのわずか1年半で建築されたという話は有名です。 本当かどうかは不明ですが、建築材料の鉄材が足らなくて古い解体された船から鉄材を切り出して使ったという話もあります。(当時の日本の製鉄能力は今の様には大きくなかったのでしょう。)
東京タワーの建設が始まった頃、小学校低学年だった私の家からは青山墓地越しに東京タワーが建築されて、どんどん高くなっていくのが見えました。 六本木もまだ草原の空き地が沢山あって、高い建物は無かったので見えたのです。 その頃の雑誌で小学何年生という月刊誌が有って私もそれを毎月購読していたのですが、その月刊誌では毎号東京タワーの建築の特集を組んでいて、表紙にはだんだん伸びて高くなっていく東京タワーの写真が掲載されていました。
毎月本屋さんが配達してくれるその月刊誌の表紙の写真ですが(昔は近所の本屋さんが各家庭に本を配達してくれていました。)雑誌が編集されて印刷されて販売されるまでには数週間の時差がありますが、その時に私が見ている東京タワーはその表紙の写真よりもはるかに高く伸びているのでした。 雑誌発行までに日数がかかるなんて想像できなかった私はなんでこんなに低い写真を載せているんだろうと母に文句を言った覚えが有ります。
1958年の年末に完成した当時は世界一高かった東京タワーですが、初めて見学に行ったのは小学校の遠足の時でした。 東京タワーの下にバスで着いて、バスから降りて上を見たら、はるか上まで塔が伸びていたのに驚きました。 今は250mの所にも展望台が有りますが、その頃は展望台は高さ150mの所にしかありませんでした。
その150m上にある展望台に行くのにエレベーターで昇るか階段を使って登るかの選択が出来たので、私は階段で登る方を選んで600段くらいある階段を数人の同級生と競争で一気に登って行きました。 今と違って元気で体重も軽かったので余り息も切らさずに登り切りました。 何着で登り切ったかは覚えていませんが3位以内には入っていたと思います。(笑)
今はスカイツリーも出来て海外にも高いタワーが有るので、高さでは自慢が出来ない東京タワーですが、そのスタイルは私は東京タワーやパリのエッフェル塔の方が優雅な感じがして今でも好きです。 その他に東京タワー建設に関する素敵な記事が有りましたので皆様のご参考に貼り付けておきますのでこちらを読んでみて下さい。
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