やはり、小学校5年生の夏休みに鹿児島のおじいちゃんの家に1か月ほど遊びに行った時のお話です。 川で魚釣りをしようと思いましたが道具が有りません。釣り糸と釣り針はおじいちゃんが持っていたので、それを貰いました。
後は釣り竿です、これは簡単で裏山の竹林に行って細くて持ちやすくて真っ直ぐな竹を探してナタで根元の辺りから切り取るのです。 そして枝をナタでコンコンと切り落としたら完成です。
竹の一番先の方の節部分を残してその先は切り落とします。そしてその節の手前に釣り糸をきつく結んで竹の長さより少し長いくらいの所で糸は切ってしまいます。カッコ良い浮きは無いので細い木の枝を切って浮きの代わりにします。釣り針を釣り糸の先に結んだらその1m位上に浮きにする木の枝を結び付けます。 細いゴム管なんか無いので結びつけるだけです。
餌はうどん粉を水で練って、耳たぶ位の柔らかさにしたものを空き缶に入れて持っていきます。あとは釣れた魚を入れるバケツも持っていきます。 さあ出発です。
川の横のコンクリートの壁の上に立って、うどん粉を指先で丸めて、そこに釣り針を刺して餌にします。 バケツの半分位に川の水を汲んでおきます。 それから餌を水面に釣り竿を立てながら放り込みます。 トポンと餌が水に落ちて沈みます。 浮きが水面に斜めに立っています。
するといきなり浮きが水中に沈みました、慌てて釣り竿を立てるとクンクンッと竿の先が引っ張られて曲がります、そのままゆっくりと引き上げるとオレンジ色の斑部分がお腹の部分にある魚が釣れました。大体12センチくらいの長さの魚です。 針から外して、足元の水を入れたバケツの中に放すとスイスイとバケツの中で泳いでいます。 また釣り針にうどん粉の団子を付けて川にトポンと落とします。 するとまた直ぐに浮きが引き込まれます、また竿を立てるとクンクンッと引っ張られます。
釣り上げるとまたもやお腹の部分に斑なオレンジ色の斑点がある魚が釣れました。 多分、お腹を空かせてる魚ばかり居るから直ぐに釣れるのかなと思いましたが、あっという間に8匹が釣れました、バケツの中は魚が窮屈そうにしています。 オレンジ色の斑点が有る魚と無い魚が混じっています。 後で聞いたらオレンジ色の斑点のある方がオスで無い方がメスなんだそうです。名前はハヤと呼ぶそうですが、オイカワともいうらしいです。
沢山釣れたので、おじいちゃんの家に持って帰っておばあちゃんに見せたら、あとで唐揚げにしてあげるねと言ってくれました。 そして夕飯の時に僕が釣った魚の唐揚げが出てきました。とても美味しかったです。
コメント