五右衛門風呂の思い出

五右衛門風呂の思い出

小学校5年生の夏休みに鹿児島のおじいちゃんの家に1か月ほど遊びに行った時のお話です。

おじいちゃんの家のお風呂は庭の隅に有りました。 屋根もついていないお風呂で、恰好良く言えば露天風呂です。雨が降ってもどうせ濡れるんだから屋根は要らないという考え方だったのかもしれません。鹿児島は冬も寒くないのでそれでも良かったのでしょう。 直径が1mほどある大きな鉄の釜(本当にご飯を炊く釜に似ています。)に水を入れて、下から まき を燃やして温めるのですが結構これが難しいです。

水を釜に一杯に入れると、人が入るとあふれてしまうので人が入ってもあふれない程度に水を入れるのが難しいところです。 それと火を長く燃やすとお湯の温度が熱くなり過ぎて、お湯を捨てて水を入れないと熱くて入れなくなるのです。

まきを燃やすのは僕は結構上手で少しの新聞紙の破片に火を付けて、その火で細い木の乾いた枝に火を付けます。細い枝を少し多めに加えて火が強く燃え始めたら、少し太い枝を入れて更に火を強くします、そうして最後に太い木を割った まき を何本か入れてお湯が沸くのを待ちます。

だんだんお湯が暖かくなってまだ少しぬるいかな位の時に燃えている太い まき を何本か取り出して地面の上に置いて火を消します。 残った まき が燃えたくらいでお湯の温度が丁度くなるのです。

最初におじいさんやおじさんに入ってもらいますが、僕が先に入らせてもらう時もありました。 この五右衛門風呂はそのまま入ると、釜の底が鉄のままなので足の裏をやけどしてしまいます。 そこで小さな丸い木の板で作ったいかだの様なすのこの上に足を乗せて、片足ですのこを沈めながら底についたらもう片方の足もすのこに乗せて、座ってお風呂に入ります、この時も腕や背中が周りの釜に触らない様に気をつけて中央部分に座らないとやけどをしてしまいます。

風呂に入るときのバランスが重要なのですが、それも楽しい思い出です。

今は、五右衛門風呂では無く、家の中にお風呂場が有るのですが、五右衛門風呂にまた入りたいなと思っています。



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