へびをいじめて反省したお話

へびをいじめて反省したお話

やはり小学5年生の夏休みに鹿児島のおじいちゃんの家に1か月ほど遊びに行った時の話です。

おじいちゃんの家の裏には山がありました、裏山の少し上った所には祠があって、そこには家の護り神様が祀ってあるんだと聞かされていました。

ある日、竹を割って紐を張って自作の弓を作りました、矢は細い竹を切って作りました。

矢の先はナイフで削って尖らせました。庭にスイカの皮を並べて、それを的にして弓矢で狙う練習をしていたのですが、何回かやると、かなり当たって矢が刺さるようになりました。

そこで自信をもった僕は、裏山に登って鳥を弓矢で狙って取ろうと思い裏山に登りかけたのですが、少し登った所で、緑色のへびがとぐろを巻いているのを見つけました。ぞーっとして力が抜けそうになったのですが、なにくそと思ってそのへびに向かって弓を引き絞って矢を放ったら、尻尾の細くなっている部分に当たって刺さりました。

やったー!と思ったらへびはとぐろをほどいて山の上の方に尻尾に矢を刺したままで逃げて行きました。 いま考えると、マムシでなくて良かったと思います、マムシなら襲いかかって来たはずですから。

家に戻っておばあちゃんにヘビに矢が当たってへびが逃げて行った話をしたら、それはきっと家の護り神のへびだよ、そんなことしては駄目だよと言われました。 裏山には祠もあるし護り神のヘビだったのかと思って、本当にいけないことをしたと思って、心の中で謝っていました、それ以来弓矢で生き物を射ようとは思わなくなりました、良い勉強をしたと思います。

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